合うラケットとは
あるラケットとの出会い
20**年夏
テニスの練習中、手持ち全てのストリングが切れてしまった私は友人からラケットを借りました。(正直、自分なら見向きもしないような)古く性能も異なるラケットだったのですが、使ってみると・・・目からうろこが落ちました。
なんというか「思った通りにボールが飛んでくれる!」のです。まわりからも「気持ち良さそうに打ってる」と言われました。
「上手くいかないのは全て自分の腕のせい。」
20年以上持ち続けていた価値観にこの日ヒビが入ったのです…
酷使する膝関節のケアはしてますか。今からコツコツ♪
「ラケット」スポーツということ
その日からラケットについて色々調べ勉強しました。そして分かったこと『ラケットを替えて上手になったのではなく、合っていただけ。』
上手にしてくれるような虫のいいラケットはありません。ただ、+にならないが-にもならない、それが「合うラケット」なのだと。
お手持ちのラケットを見てください。それについてどれくらい知っていますか?材質、スペック、特徴…
ラケットスポーツとは文字通りラケットを人間が操る競技。我々の意思をボールに伝えてくれるのは「ラケット」です。それがなければ選手は普通の人でしかありません。
だからプロはラケットを吟味し選んでいます。デビュー当時からのラケットをずっと使い続ける選択をする(ペイントジョブ)選手がいる一方で、
100本以上のラケットを試打して決めた一本で劇的なカムバックを果たした王者もいます。新旧は関係ありません。
「プロと一般人は違う。ラケットに頼る前に自分の腕を磨くべき」と考える方もいるかもしれません。もちろん腕を磨くことは必須です。
しかし、プロほど練習できない一般人こそ、彼ら以上に真摯にラケットに向き合うべき必要があるのではないでしょうか。プロは激しいトレーニングで年齢を重ねてもスキルを維持しますが、
一般人は素直に筋力・運動量が落ちていく…そんな自分を受け入れ、ラケットと相談しながら
現時点での最高のプレイをする。
ラケットスポーツとはプレーヤーとラケットの二人三脚だと思うのです。
これ一本で全身OK。荷物も減ってシャワーも快適♪
ワインのように「時代=道具を味わう贅沢」
ラケットについて知れば知るほど、私はその奥深さに魅了されていきました。
改めてラケットを見つめてください。そのコンパクトなボディには当時の最高の素材・技術が集約されています。まさに「ものづくりの結晶」。
新しいから良い・古いから駄目というのではない。ラケットを通してその時代の最先端のプレースタイルや素材の濃縮を感じることができる。
それはまるでワインのように「その時代の最高傑作」を味わうことに似ています。これこそラケットの奥深さではないでしょうか。
「道具を大切にしなさい」という言葉の本質は「人類のモノづくり、その奥深さに敬意を払いなさい」という意味だと思います。
全ての道具に敬意を、そして活躍の場を。道具と共に自分の成長・可能性を追い求める
「買ったけど期待したのと違う」「他にいいやつを見つけたからもう使わない」そんな理由で眠らせたままのラケットはありませんか?
もしかしたら、それと相性ピッタリの人がいるかもしれません。大切な元相棒に新しい出会いと活躍の場を与えてあげてはどうでしょうか。
あなたもまた新しい出会いを楽しむことができます。
一般人が100本試すことは困難ですが、このサイトを通じてより多くのラケットに出会い、
最高の一本を見つけ充実したスポーツライフを送ることを願ってやみません…
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2020年初夏
コロナ終息を願いながらサイト制作者記す
