Racket Off net

開発コンセプトを知ってラケットの能力を100%解放!

打具のミズノが本気で世界を狙ったラケット

多くの人がスポーツメーカー「ミズノ」の名前は知っていても、硬式テニスラケット「Cツアー」の名まで知っている人は少ないのではないでしょうか。 野球のバット、軟式テニスラケット、そしてランニングシューズのイメージが強いミズノですが、そのミズノが硬式テニスで世界を獲るため、 あの松岡修造さんに監修を依頼し開発したのが「Cツアー」なのです。 「そもそもいいラケットとはどういうものか?」という原点に戻って考え、そして導きだされたコンセプトは 「狙ったところに重い球が打てるラケット」
野球のイチロー選手のバットを製造するほど、打具について圧倒的なノウハウを持つミズノ。 その意地とプライドを懸けて誕生させた本気のラケット「Cツアー」に込めた技術者の想い=テクノロジーに迫っていきます。

ミズノ硬式ラケットCツアー 17mmのスロート部分 ミズノ公式ホームページより

薄ラケなのに重い球が打てる

見て最初に驚くのがそのフレームの薄さ。多くのラケットが21mmから26㎜の範囲にあるなかで、Cツアーはスロート部分でなんと17mm!世界最薄と言われているプリンスのファントム16.5mmに迫る勢いですね。 昨今のラケットはパワーを出すため厚くなる傾向があるなか、まったく逆の方向へ向かっています。しかし、それにはちゃんと意味があるのです。
原点に戻って考えてみればテニスとはラケットを何回も振り続けるスポーツ。それなら「振り抜きやすさ」というのはとても大事な要素であり、薄ラケの方が断然有利です。 ただ、薄ラケのデメリットは「パワー不足」と「振動(ねじれ)」。安心してください、そこに対してもちゃんとテクノロジーでカバーしています。Cツアー最大のそれが 「GLF」と「HB55カーボン」であり、ここにミズノの本気が詰まっているような気がします。

Cツアー最大のテクノロジー ミズノ公式ホームページより

フレームサイドに本気が詰まっている

Cツアーのフレームの両サイド(3時9時あたり)にはグロメットパーツ(ストリングを保護するための樹脂性の部品)をはめる「溝」がありません。 そして、そのシンプルな構造ゆえ、HB55という通常では使用できない高弾性カーボンを搭載することに成功しているのです。 これにより薄ラケのデメリット「パワー不足」「振動(ねじれ)」を解消しています!
すごい発想ですよね。通常だとグロメットパーツをはめ込むためフレームに溝をつける加工をしないといけない。 そのためには素材にある程度の柔らかさが必要。 逆に考えたら、溝をなくせばより強度のある素材を使用することができるということ。 「そもそもいいラケットとは」ゼロから見直し考えたからこそ導き出せた答えではないでしょうか。 いつも通りの製品をつくればいいではない、技術者の本気を感じます!

技術者の想いを感じるラケット

もちろん、私もCツアーを使用した経験があります。その感想は「特徴がプレーヤーにも伝わるラケット」です。 冗談ではなく、「おお、狙ったところに吸い込まれるようにボールが飛んでいく」って感じます。
まず振り抜きやすさ!!これは圧倒的です。ストロークはもちろん、ボレー、サーブ…すべてのショットにストレスを感じません。 更に、ラケットヘッドが走っていくのをすごく感じる気がします。「あっ、ラケットヘッドがいま身体の横を通過していった…」という感覚でしょうか。 とにかくそれはびっくりです。
気になるパワーと安定性ですが、ブンブン振る私にはまったく問題ありません。ボレーでも面ブレを感じることもないですし。相手の速い球に負ける感じもしません。 さすがに厚ラケほどの楽さはありませんが、ツアーモデルだけに「振り切ってちょうどよい」です。何よりフレームの両サイドにパワーを感じます。これほどハッキリ テクノロジーを感じることができるラケットはそう多くありません。ラケットと会話をしているようで愛着もわくし、一緒に戦っているという感じがします。
「有名選手が使ってないからこそ、ミズノは性能で勝負する」
日本が誇るモノづくりへの真摯な気持ち。「本当に良い製品(ええもん)」を探している人は「ミズノCツアー」要チェックです。

■300gの王道タイプ。0.25インチロングがポイント。

●女性やジュニアにも使える290gの本気モデル

◆310gの本格的ツアーモデル。本気のテクノロジーで相手を制する