限りなくプロ仕様に近づけるメーカーの想い
プロ選手専用ラケット
新年を迎えたというのに一部地域には非常事態宣言が出され、
テニス活動にも制限を受けている人は多いのではないでしょうか。
しかし、こんな時だからこそマイラケと向き合ってみる良い機会かもしれません。
今回のコラムでは「プロストック」をテーマに扱います。
名前からイメージできる通り、一部のプロ選手に支給される「プロ専用のラケット」です。
テレビで見るようなトップ選手も一見すると市販と同じデザインのラケットを使用していますが、
それはペイントジョブと言って、デザインが市販と同じであって中身(素材)は別モノだったりします。
プロストックは高品質のカーボンを惜しみなく使っていると言われています。まあ、当然ですよね。
カーボンの純度が高いため、とてもしなやかで、鞭のような打感だったりするそうです。
※プロのパワーだからこそそう感じるのかもしれませんが。
プロのみ使用が許されるラケット…一度試してみたいですよね。
そんな願いを、メーカーは企業努力(テクノロジー)でかなえてくれています!
手頃な値段で少しでもプロクオリティ(プロストック)を体感してもらおうと、
技術革新を追求し続けてくれている技術者の想いをお伝えします。
各社努力の結晶が市販ラケット
ラケットづくりにおいて大切な部分はシャフト周辺。一番負荷がかかる部分です。よって、その部分はカーボンを多く使用し、
また、重量も多く配分しないといけません。つまり、この部分にコストがかかるため、
プロストックに比べ他の部分を安く・軽く済まさないといけなくなるわけです。
しかし、逆に考えれば、シャフト部分の品質を変えずコストを抑えることが出来れば他の部分を贅沢にできる訳です。
そう言われると、各社シャフト部分に最新素材を搭載するパターンが多いように感じませんか?
また、素材ではなく構造でシャフト部分を強化しているモノも多くあります。
家料理を楽しく♪

HEADの極(きょく)バランス
一つ例を挙げてみましょう。HEAD社は、数年前からノーベル賞受賞素材「グラフィン」をラケットに搭載しました。
薄くて軽くて、でも頑丈。そんな夢の素材をまずシャフトに搭載したのです。すると、グラフィンのおかげでシャフト部分は軽くて丈夫に作れます。
その分、ラケットの両極(トップと根本)に素材を多く使いパワーを出すことに成功したのです。これを極バランスと呼んでいます。
最新のモデルでは、グラフィンをシャフト以外の部分にも搭載していますが、そのおかげで、軽くてもパワーあるラケットがどんどん発売されている訳ですね。
歳を重ねて重いラケットが振れなくても、軽いラケットで若い頃の自分に負けないショットが打てる
…そんな、いつまでもテニスを楽しめる機会を提供してくれているのかもしれません。
会えない時こそ想いを花で

各社の想い
ヨネックスは7年かけて開発した新次元カーボンNamd(エヌアムド)を主にシャフトに搭載。
プリンスはF1ボディに使用される高品質カーボンTextreamをシャフトを使って、シャフトを太くせずパワーを出すことに成功しています。
他にも、シャフトの形状を工夫したりして、各社少しでもシャフト以外の部分を贅沢にできるように工夫をし続けてくれているのです。
こうなると、もしかしたら我々が使用する市販ラケットこそ最新テクノロジーの塊。
プロストック以上に贅沢なのかもしれませんね。
ぜひ一度、マイラケのシャフト部分に注目してみてください。技術者がコストを抑えつつ、少しでもプロクオリティに近づけようと
してくれている魂(努力・工夫)を感じることができるかもしれません。
健康は食事から

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