HEADグラビティ最新作が2021年3月発売
最新なのに旧作と同じ機能!?
つい先日、HEADの最新シリーズ・グラビティ2021年モデルの情報が解禁されました。
2019年に最初のモデルが発売されてから2年…どんな最新テクノロジーが搭載されるかと思っていましたが、
なんと最新作はデザイン変更のみ。テクノロジーは2019年を踏襲という驚きのものでした!
初代グラビティが発売されたのは2019年。HEADが最先端テニスを研究し、「それに求められるラケットはどんなものか?」
を追求し開発された若いラケットです。
テンポの速いコンパクトスイングに対応したスイートスポット(ラケット上部)、強打に負けない強いフレーム、
そして、ボールをコントロールし回転をかけるための包み込む柔らかさ。この3つの機能がグラビティには搭載されています。
こう表現すると若い人・選手レベルと考えがちですが、アウトを恐れてラケット振れない一般プレーヤーこそ体験して欲しいモデルだと思います。
ゆっくり振ると硬さを感じますが、振れば振るほど柔らかさを感じます。 標準モデル。迷ったらココから。 とにかく振りたいならコレ 標準モデルの軽量版。幅広く使える♪ 巣ごもり生活にご褒美を
皆さんもご存知の通り、通常最新モデルには新しいテクノロジーが搭載されます。しかし、グラビティ2021年は2019年と同じ…
単なるデザイン変更だけかと思いましたが、敢えて変えない理由がそこにはあったのです。
今回のコラムでは、現代テニスのために開発された現代テニス専用ラケット・グラビティの開発コンセプトに迫っていきます。
それを知ることで、なぜ2021年モデルは2019年モデルと同じなのか?その理由がわかります。
伝統という縛りのないモデル
考えてみると、テニスはどんどん進化し続けているスポーツの一つではないでしょうか。
最近では駅伝のシューズが注目されましたよね。記録が多く更新されたのは選手の努力はもちろん、シューズの進化も大きな要因だと
言われています。テニスラケットも同じで、10年位前はサーブで200キロは珍しかったですが、昨今では当たり前のレベルに。
ボールの回転量もどんどん上がっています。だからこそ、あんなに強烈なボールがちゃんとコートにおさまる…
選手の進化に道具も追い付いている、つまり進化している結果だと思います。
ちなみに、現代テニスと聞くと皆さんはどんなことをイメージするでしょうか。
HEADが出した答えは「どんどんコートの中でも打っていく、攻撃的スタイル」
ラケットをどんどん振って、パワーボールを強烈なスピンでコントロールしていくスタイルです。
若手選手のズべレフ、ティエム、シャポバロフ、ルブレフ…確かに、NextGenと呼ばれる彼らはつなぐテニスというより、積極的に攻撃をしかけ、
主導権を握っていくスタイルだと感じます。
そんなプレースタイルを支えるのはどんなラケットか。グラビティには大きく3つの機能が搭載されているのです。そして、それらは昔から
あるラケット・シリーズでは難しい。「昔から変わらない」という伝統があるが故に「変えられない」と言った方がいいでしょうか。HEADが
2019年にあえて新しいシリーズを誕生させたのは、そんな縛りの無いモデルが今のテニスに必要だと考えたから
かもしれません。
打点・パワー・回転
特に後半の2つは本来なら相反する機能。強いフレームは硬くなるので、そこに柔らかさを求めるというのはとても困難に聞こえます。
しかし、HEADの技術陣はそれを可能にしたのです。フレームの溝の深さを変えていくこと、カーボン繊維を捻じったスパイラルファイバーを
搭載させたこと…詳しくはぜひHEADの商品説明動画やホームページを見て欲しいのですが、グラビティの開発にどれだけの研究と時間を重ねて
来たのかがわかります。
金属のパワーがありながら、木製の柔らかいフィーリングがある野球のバット
…例えるならそんな感じでしょうか。
最先端テニスにはそんな相反する性質を求められているのかもしれません。
ガンガン振ってその真価を体感する
最先端テニスを体感させてくれるラケット・グラビティ
現在、2019年モデルが安くなっているので、試しにでもコートで打ってみる価値はあるのではないでしょうか。
現代テニスを体現できるのは若い人だけではないことに気づくかもしれません。
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