一本3,150円から!ナチュラルのすゝめ
140年以上ストリング界の優等生
ナチュラルストリングを試したことはありますか?良いとは知っていても
・高い
・すぐ切れる
・湿気に弱い
というイメージで選択肢にすら入れていないのではないでしょうか。断言します!それはまさに「食わず嫌い」です。
Babolatがナチュラルストリングを開発してから140年以上、科学の進歩はそれをさらに最強のモノにしました。
・すぐ切れる→繊維を太くしたり、良質の餌で育った牛の腸を厳選するなどして、耐久性はアップ
・湿気に弱い→コーティング技術の進化で、強くなった。ある実験ではずぶ濡れのボールを打っても切れなかったそうです。
※ただし、その後の乾燥に弱いのは天然故の宿命。急激な伸び縮みには弱いので雨の日に使わないのはベスト。
ちなみに、ナイロンでも水分を吸うと性能が劣化します。
昔のイメージをお持ちの方こそぜひ一度試してみてください。ナチュラルのメリットは使ってみてこそわかります。
「高いについては?」と突っ込みがきそうですが、それについては最後に。もう少しお付き合いください。
やっぱり天然は身体にも優しい
これだけ化学繊維が進化しても、プロがナチュラルを使う理由はきっと体感すればわかると思います。
ポリ、ナイロン、ウレタン…すべての化学繊維が現代でも目指すのはナチュラルストリングなのですから。
その優れた点とは
①ホールド感と反発力
②振動吸収性
です。
①について。ホールド感と反発力というのは本来、相反する性能です。
それを両立するというのはすごい事で、これこそ、神が創りし天然でしか成しえない機能ではないでしょうか。
打てば感じますが、しっかりホールドしてくれるにボールがちゃんと飛んでいきます。
なので個人的にはタッチショット(柔らかいタッチでも程よく飛んでくれる。ポリだと難しい…)
とリカバー(苦しい姿勢でもストリングが深くまで返してくれる)の点でやめられません。
次は②について。これは何となくわかると思います。なんせ牛の腸繊維を束にしてるわけですからね。
一本一本が振動を吸収してくれます。その観点からウィルソン・ルキシロンのナチュラルは牛の餌から厳選しており、
その繊維は通常より柔軟性が高いとのこと。
身体への負担軽減の観点から、ジュニアにはナチュラルを推奨しているスクールもあるそうです。
ネット通販の登場で昔より安く買える時代に
さて、いよいよ値段について。私が実際にしているセッティングをお伝えします。
・縦 バボラ VSタッチ
・横 ヨネックス ポリツアースピンG
フェデラー、錦織選手もしている「ハイブリッド張り」ですが、これだとポイントやセールを利用すると最安一本3,150円です。(張り代は別)
ポリツアースピンGについてはヨネックス独自のSIF製法でシリコンが浸透されているので、縦糸への負担が少なく(よく滑り摩擦が減る)
ナチュラルが切れにくい実感があるので使用しています。何より(最安値の時)900円(12m)は安いですよね。さすがヨネックス!
どうでしょうか?
今張っているストリングと比べても、そんなに「高い」ということはないのではないでしょうか。
ぜひ一度、体感してみてください。「やっぱりポリがいい」となれば、それはそれで自分のセッティングに確信が持てたということ。
逆に、なんでポリが合うんだろ…と考えてみると、自分のプレースタイルに新たな発見があるかもしれません。
そう考えれば試して損はないのではないでしょうか。食べ物でも、製品でも、やっぱり天然はすごいですね。
最後に横糸について補足を。
ポリツアースピンGは結構固めです。私はガンガン打つタイプなので程よいのですが、
じっくり攻めたい人などには少し合わないかもしれません。
そういう方は、同じSIF製法のポリツアーファイアがおすすめ。一回あたり3,500円くらいになってしまいますが、
期待を裏切らない性能を発揮してくれると思います。
バボラはシリコンコーティングされているRPMブラストをセットにした商品も販売しています。
これはかなり便利でお得。各社少しでもナチュラルを体感してもらおうと企業努力を重ねてくれているんですね…
テニス業界全体を盛り上げるため、我々プレーヤーもその想いに応えましょう!
Twitterに共有